【コラム】新発売『PolyTerra PLA フィラメント』ユーザーレビュー

2021年2月4日

いつもPolymakerストアをご利用くださり誠に有難うございます。

新発売の『PolyTerra PLA』フィラメントですが、おかげさまで多くのご注文いただいております。

今回、Polymakerのヘビーユーザーである「はるかぜポポポ」様より、PolyTerra PLAのレビューを投稿いただきました。

「はるかぜポポポ」様より、転載許可をいただいております。(一部抜粋)

Polymakerより新しいPLAフィラメント、PolyTerra PLA が登場しました。
低価格ながらPLAとしては非常に優れた耐衝撃性と伸びを持っていますが、さらに一般的なPLA以上の高い分解性とリサイクルされたボール紙製のフィラメントリールによりエコフレンドリーな製品となっています。

まずは0.15mmピッチ、速度80mm/s程度、1時間45分ほどで印刷してみました。フィラメントの状態と変わらぬサラサラとしたマット感はそのまま出ています。反射が抑えられて造形品の形状確認がしやすいです。マットなためレイヤーの目や吐出したライン同士の境界も気になりづらくなっています。

後加工性ですが、カッターナイフで削ってみるとPLAとしては柔らかく刃が入ります。紙やすり等で加工する場合も簡単に表面を均せるでしょう。積層の目立たなさも余って後処理をする場合でも手間は最小限で済むかもしれません。

大判な物をちゃんと印刷できるかどうかチェックという事で、Anycubicの4MaxProを使用して、印刷品質は直径18センチほどのロゴを印刷してみました。0.2mmピッチ、60mm/sで10時間ほどかかっています。50cmほど離れるとほぼ積層感が分からない程の仕上がりになりました。0.2mmピッチ、60~80mm/sの早めのスピードで印刷していますが融着も問題なく、レイヤーで破断する兆候は今のところ確認できません。

つづいて引張試験用のテストピースを印刷してみました。両端がくっ付くまで手で曲げてみましたが、折れたりすることなく変形します。唐突な割れや破損が無く、穏やかなのは安心感があります。フィラメント状態でも感じた伸びの良さはそのままです。伸びがある反面、復元力や硬さは控えめな感じです。

◆PolyLite PLAやPolyMax PLAと比較して

PolyLite PLAは印刷のしやすさ重視で硬さや耐衝撃性は一般的なPLAと同様なな感じ、PolyMax PLAは耐衝撃性の向上が大きな特徴でした。今回のPolyTerra PLAはPLA樹脂とは思えないほど伸び、変形許容性が高いようです。

データシート上ではヤング率はPolyMax PLAとほぼ同じですが、引張強度は半分程度となっています。代わりに破断までの伸び率に関してはXY方向になんと30%以上となっており、最早PLAとは思えないほどです。それに伴って耐衝撃性もPETG並みの数値になっています。(Polymaxよりは耐衝撃性は劣る)
実際4mm厚のテストピースを二つ折りにしても千切れず、きちんと印刷されていればPLA特有の割れによって破壊されることは無さそうです結局3回折り曲げてやっと千切れるという結果になりました。

形状そのものが欲しい場合や、熱による後加工性やヤスリ掛けが必要な場合な製品の場合などぴったりのPLAと言えます。また一般的なPLA以上に自然環境での分解性の高さがアピールされており、環境に還りやすい方が良い使い捨てのプロダクトにも用途が広がりそうです。

PLAらしい硬さを望む場合は向かないかもしれませんが、既存のPLAの硬くて脆いという欠点を跳ね返す製品になっています。PLAの原材料費高騰と強度的なネガ部分を配合フィラーによっては跳ね返す製品です。3000円以下の安いフィラメントをほとんど駆逐する性能と価格のバランスになっており、2021年のMost Buyなフィラメントになるかもしれません。

※「はるかぜポポポ」様より、転載許可をいただいております。(一部抜粋)

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