【コラム】PolyLite ASA、ABS、PLAフィラメントを丸2年屋外に放置してみた

こんにちは。Polymakerストアの「DAWA(ダーワー)」です。

2019年6月、耐候性に優れ、屋外用途に最適なフィラメント「PolyLite ASA」が発売になり、どれほど耐候性があるのか身をもって知りたく、「PolyLite ASA」「PolyLite ABS」「PolyLite PLA」で植木鉢をプリントして、屋外(自宅の庭)に2年間放置してました。

使用機種はUP BOX+ 3Dプリンタ―

自宅に持ち帰り、園芸好きの母親に「植木鉢、庭で好きに使って!」と委ねました。

2019年7月6日 
向日葵を植えました。この年の7月は連日の雨、この日も湿気ムンムンでした。

2019年7月27日
向日葵は枯れました。この日の最高気温は31.4℃、紫外線を沢山浴びています。

2019年8月12日
向日葵は跡形もなくなりました。この日の最高気温は33.2℃。

それから、私は植木鉢の存在を忘れ、撮影もせず放置しっぱなしにしてしまいました。

その間、植木鉢は2019年10月12日の大型台風で水没も経験しました。
2020年も春夏秋冬を経て。

2021年7月18日
母親は観賞用トウガラシとPLAには姫リンゴの木を植えました。最高気温は33.2℃。

丸2年経過し、植木鉢はどうなっているのか、手に取りました。

PolyLite ASA
変形、変色、劣化もありません、さすがASA。

PolyLite ABS
紫外線に弱く変色しやすいはずのABSですが、変色もなく変形や劣化もありません。

PolyLite PLA
熱にも衝撃にも弱いPLA、本来であれば歪んで劣化して、むしろ土壌に返って欲しかったのですが、なんら変化はありません。

まとめ
PolyLite ASAの優れた耐候性を実証するにあたり、ABSやPLAと比較するのであれば、極薄フィルムや容器、チップなどで実験すべきでした。

市販の植木鉢も不測かつ突発的な事故がなければ半永久的に使用できますが、3Dプリンタ―で印刷した植木鉢も半永久的に使用できます。

※本コラムは鑑賞したもので、耐熱性や強度を保証するものではありません。

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